懐かしいと思う為に

いつか見るときのために。

台風でかなり雨降ったね。それで思ったのだけれども、僕は雨が嫌いじゃない。嫌いじゃないってのは、好きかわからないから。学校があったり出かける時は鬱陶しいと思ったりはする。でも、家に引き篭もったり、車にいる時の雨は好きなのかもしれない。
僕は小学4年生から野球のクラブチームに入っていた。自分からやりたいって言って入ったわけじゃなくて、親に無理やりって感じで入れさせられた。そこから土日の休みがなくなった。でも、雨が降ると練習がなくなる。休みになる。だから雨が好きだった。中学に入ってからもそれは変わらなくて、雨で部活が休みになる。高校では流石に休みにはならなかったけれども、練習が軽くなったり早く帰れたりした。だから雨は、休みをくれる気がして好きなのかもしれない。
 でも旅行に行く時、土砂降りの夜に一人で運転していると不安になる。僕は国道をそって走る事が多いのだけど、国道は街に入らないと灯りが少ない。海沿いだと凄く少ない。車のライトだけで走りながら、フロントガラスの雨をワイパーで退ける。車内はラジオや音楽が流れてはいるのだけれども、打ち付ける雨の音で静かに感じる。このまま雨が降ったらどうなるんだろうと思いながら、別にどうにもならないとは分ってはいるのだけれども、不安が積もる。そんな時にコンビニの灯りが見えると安心する。休憩と言いながら駐車して、コンビニに入る。雨に濡れながら、安心しながら。

 こうやって雨の記憶を辿ると、悪い記憶はあまり思い浮かばない。単純に悪い記憶は忘れているだけなのかもしれないけれども、それでも最悪って言う程の思い出が無い。
 僕は高校の時やり投げをやっていたのだけれども、雨の日に投げる事が苦手だった。3年のインターハイ予選の時、雨が降って思うように投げれなくて泣いた覚えがあるな。それくらい。東海大会くらいには行きたかったな。インターハイは少し遠かった。今でもたまに思う事は、インターハイに行きたかったって事と、もっと身体のケアをしておけば良かったなって事。

 最近講義をサボる事が多い。卒業出来なくなってしまうかもしれないのに、なにやってるんだと思う。でもなんだか、やる気が出ないというか、めんどくさくなってサボちゃう。卒業出来なくなったらどうしようって言う不安はある。頑張らなくちゃな。内定も出てるんだし。もう一踏ん張り。頑張らなくちゃ。